Co-thinking: ソーシャルデザインチャンネルで、参加者が発信した問いを機に、たくさんの問いが生まれましたので、ご紹介します!

[問い]外国人労働者の家族帯同をどう考えるか?賛成か、反対か?

議論の中では様々な課題が洗い出されました。

例えば、経済的観点からいうと、家族の扶養負担について。

〜base campus内での問い抜粋(以降同様)〜

【帯同家族に関する経済面の課題】家族は働けるのか?働けない場合、生活保護の対象になるのか?

ー高齢家族がいる場合、介護等のサポートも必要ではないか?

ー子どもには教育面でのサポートも必要ではないか?

ー結果、日本経済を圧迫することにはならないか?

家族への経済的サポートはどこまで想定され、準備されているのでしょうか。

また、当然ですが、そもそも外国人の労働条件も改善する必要がありそうです。

 

さらに、社会的観点から。
まずは、言うまでもなく、コミュニケーションや文化の違いが課題として挙げられました。

【コミュニケーション上の課題】

ー日本語が話せない外国人とその家族、さらに他国語、英語も話せない日本人とでは、会話が成立せず、結果問題が発生するのではないか?

ー英語は共通語になるのか?

ーならないとしたら、日本語教育が必要ではないか?
【文化の違いによる課題】文化の違いをどう伝え、理解し合うのか?明文化(見える化)できるのか? 

ー全ての明文化は無理だとして、どうしても伝えなければならないものは何か?(選べるのか?基準は何か?誰か?) 

ー互いの文化をよく知る「エージェント」が(ファシリテーターとして)必要ではないか?

*( )内は私個人の解釈による補足。

 

さらには、法律の違いによる問題も起きそうです。フランスでの事例が議論に上がりました。

【法律の違いによる問題(発生事例)】 一夫多妻制であるアフリカの国から複数の妻を連れ移住。フランスの法律では認められていないため、問題に。

文化や宗教と法律は密接な関係にあり、考え方や価値観の違いが「犯罪」につながる可能性もありそうです。

 

たくさんの意見が出て、細かい対策案もいくつか出たところで、賛成と反対意見はそれぞれ以下のようにまとめられました。

【賛成】

ー日本の労働者不足を補う(日本の経済成長の)ためには外国人労働者の受け入れは必要。
 現状の過酷な労働条件を改善する一つとして家族の受け入れには、賛成。

ー日本人の英語力や他文化理解力が上がるので、賛成。

【反対】

ー上記の通り、様々な経済的・社会的課題があるのにそれに取り組まないままに、受け入れの法制度のみが進んでいるので、反対。

そう、この反対意見にある通り、受け入れにより発生する様々な課題を解決する方法が見つかれば、受け入れに賛成できる、言い換えると、より善い外国人労働者とその家族の受け入れが可能になるかもしれない、ということですね。

 

ここで、ファシリテーターより、少し切り口を変えた新たな「問い」が投げかけられました。

[問い]外国人家族が来た場合の「ありたい姿」: 外国人の家族が日本に来たときに、どういう状況が整っていることが望ましいのか?

この問いは、さらに2つの問いにブレークダウンされています:

ーありたい姿の制度は、どういう権利をどこまで認めるか?

ー(権利の制限・自由を踏まえて)文化の課題を少なくできるのは、どういう対応策か?

これは、「1. 外国人労働者とその家族には、どのような権利が認められると善いか?
そして、「2. その権利によって想定される新たな課題は何か?またそれらを軽減できる方法は何か?
という問いに言い換えることもできそうです。

 

まず、一つ目の「日本にいる外国人労働者とその家族の“ありたい姿”」に関し、以下のような案が挙がりました。

日本人と同等の権利を認められないのか?
 ・公立校に通う権利
 ・家族が働ける権利
 ・生活保護を受ける権利
 ・選挙権

 

次に、それらの「権利を認めることによって想定される課題は何か?」について。

公立校に通う権利
 ー外国人へのいじめが起きるのではないか?
 ー日本語授業への劣等感が生まれるのではないか?

・帯同する家族の働く権利
 ー「働く習慣」の違いによる雇用者・被雇用者間で習慣を合わせるのが大変ではないか?
 ー「日本人の雇用が奪われる」のではないか?

・生活保護を受ける権利
 ー日本人でも既に発生している通り、不正受給の問題が発生するのではないか?

つまり、これらの課題を事前に想定し、解消できるような法律と環境を整備することで、外国人とその家族が日本に来た際、当人たちにとっても、またその周りの人々にとっても、共に目的を達成し、さらにみんなが暮らしやすい状況が整えられる可能性がある、と言えそうです。

目的地の”ありたい姿”から考えることで、解決すべき課題と、その解決方法の選択基準が、より明確化されました!

 

終わりに

みんなで課題を洗い出す中で、幾度となく「これって日本人でも一緒だよね」という思いが生まれたのではないかと思います。

どこの国籍のどのような人種・性別・文化的背景を持つ人であろうと、人が集まれば価値観(意見)の違いがあることは当然で、単に、振れ幅が大きいだけに、スポットの当たりにくかった問題に目が届くようになる、浮き彫りになるだけですよね。

 

最後に、
議論の最後に投げかけられた新たな問いと、私自身がずっと気になっていた問いを。

ー外国人労働者は積極的に受け入れるが、難民についてはその動きがないのはなぜか?

ー外国人労働者の“積極的な受け入れ”施策は、必要なのか?

 

ーあなたも base campusに参加しませんか?ー

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ayao

東京都出身、アメリカで(ちょっと)育ち、現在は長野県北部に在住。 フリーランスでソーシャルデザイン、プロジェクトデザイン、WEBプランニング、ディレクションを行いながら、一児の母として、親学び中。りんご農家のヨメとして、ゆるりと畑仕事も学び中。

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