お金の学校

「お金の学校」を都内のサマースクールで開催しました!

7月後半、東京都にある小学校のサマースクールで「おかねについて学ぼう~”つかい”かた編~」というワークショップを開催しました!
少し時間が開いてしまいましたが、レポします。

◆「お金の学校」プロジェクトの目的

ゴールは、「世の中のお金の流れを知り、自分のお金の流れを知り、その上で計画的なお金の利用を意識して、自分自身でお金をコントロールできること」です。
私自身、結婚や出産や転職など色々なライフイベントを経て、また昨今のニュースを見ていて、生きていく上で「おかね」が如何に大切か、と同時に税金や金融制度等、お金に関する事は何て分かりづらいんだ、と感じています。
生きていく上でこんなに大切な「おかね」というものを、義務教育でしっかりと学ぶ機会もないまま大人になった結果、知らない事で損をしたり、お金に振り回されたり、金銭的なトラブルに遭ってしまう人がたくさん存在します。知らないが故に、損をしている事自体にも気付いていなかったり、リスクを取ってリターンを得ようとする行為自体を放棄してしまっている人もたくさん存在します。
自分の経験に照らして考えた時に、色々な本を読んだり、専門家に話を聞いたり、お金の理論を学ぶこともとても大切だと思いますが、それ以上に、小さいうちから「お金」をもっと身近に感じられるようになり、自分自身でお金をコントロールする経験を積むことが必要だと思っています。
ワークショップに1回参加しただけで何かができるようになるということではなく、自ら楽しんで取り組み、たくさんの経験を積んでほしいということを意識してプログラムを作りました。

◆小学校のサマースクールでお金の学校を開催!

最近の小学校では、夏休み期間中、保護者や地域の方が講師役になる「サマースクール」が開催されています。
今年は、「少林寺拳法」「絵ハガキをつくろう」、流行の「プログラミング教室」「ハーバリウムをつくろう」などなど…20以上の講座がラインナップされていました。
そんな中で、”お勉強系”、しかも小学生に対して”お金”についての授業。正直、4,5人集まれば良いほうかなと思っていました。
…が、予想に反して当日は18名もの生徒さんが集まってくれました!嬉しい悲鳴!!(当初の募集は8名)小学1年生~5年生まで、総勢18名の子供たちが参加してくれました。
自分から参加を希望した子と、親が申し込んでいた子、半々くらいではありますが、ニーズのあるテーマだと実感しました。

◆ふりかえりシート、おかね計画表を使ったワークショップ形式!

当日の内容は、「ふりかえりシート(使う・手に入れる)」と「おかね計画表」を使ったミニ解説+ワークショップです。
「ふりかえりシート」では、最近~ここ1年間のおかねの使いみちと、欲しいけど買えなかったもの、おかねをどうやって手に入れたかを振り返ります。
また、振り返りを踏まえて、自分が欲しい物(行きたいところ)という目的に向けていつまでにどのようにしたらよいかということを「おかね計画表」で考えます。
自己紹介の後、全体で解説→6人ずつの小グループに分かれて個人ワークを3回繰り返し、最後におかねの成り立ちについての動画を見て終わりました。

お金の学校
お金について解説する様子

◆ワークショップ形式での気づきと振り返り

・ワークでは、自分(もしくは身近なおとな)が”手に入れた”お金についてより、”使った”お金のことのほうがスムーズに書き出せていました。ただ、何に使ったかは覚えていても、それがいくらだったのかは意識してない子が多かったです。欲しい物についても同様で、いくらあればそれが手に入るのかを具体的な金額で把握している子はいませんでした。
参加してくれた子供たちからは、「いつどのぐらい使うか自分で考えたのが楽しかったです」、「計画表に色々な事を書いて、合計が凄かったのがびっくりでした。またやりたいです。」という感想をもらいました。
お小遣いをもらって、自分で使い道を考えて使う。という経験をあまりしておらず、必要なもの・欲しいものは適宜親に買ってもらっていることが多いようです。
・小学生では親からお小遣いをもらっていない子供も多く、欲しいものや必要なものは都度親に申請していました。確かに、親が管理しやすい側面はあると思うのですが、一方で子供にとってはお金の有限性を学ぶ機会がないので、お金を使う事の重さを意識できず、「あれ買って、これ買って」と欲望に任せて言い続けますし、それに対して親が買ってくれない理由を腹落ちする事もできません。過去に自分が使ったお金を数字として可視化してみる事で、欲しいものはいくらかかるか、欲しいものを手に入れるにはいくら必要か、どのようにお金を得るか(貯めるか)、を考えるキッカケに出来ると思っています。
・参加者が1年生~5年生までと幅があるため、ワークの難易度が読めず少し不安にも感じていましたが、内容の難しさの問題ではないということもよくわかりました。自分でやってみようと思う子は、設問ひとつひとつを丁寧に解説して、質問を投げかけてあげると答えが書き出せます。一方で、そうでない子は、たとえ高学年でも、「え~、ない!」「なんでもいい~」といった答えになり、空白のままでした。ポイントは年齢ではなく、本人の興味度合いということですね。
・動画の力は結構すごくて、子ども達の目を一気に引き込む効果があることを知りました。全てのワークが終わったあとに「お金の成り立ち」というyoutubeを見せたのですが、最初に見せて、最後にも動画あるよーと言ったら一体どれくらいのやる気を引き出せたのか?次回以降で試してみたいと思います。
・後日談なのですが、参加してくれた1年生が「どうして変な教え方をするの?」と正直な意見を聞かせてくれました。確かに、普段の授業とは異なる進め方で、特に1年生の1学期は基本的な生活のルールやひらがなの書き方など、こうですよ、とやり方を示す授業が多いことと比べると違和感を覚えたのだと思います。その子の親御さんは「それはあなたの考え方でしょ」と返してくださったそうなのですが、いろいろな学び方があってどれが正解ということではない、と知ってくれたら嬉しいです。
・最後に、交流した小学校の生徒さんは、しっかりと挨拶ができるのと、自分の意見が言えるのがとても印象的でした。

お金の学校
youtubeの動画を見る子どもたちの様子

 

◆開催後、「お金の学校」プロジェクトメンバーの感想

じゅんや

今回のように「こんな問題意識がある」「こんな事をやりたい」と思った時に、それを各所で発信する事で共感してくれた人達が集まってきてネットワークができて、議論を重ねてアウトプットする機会が生まれて、それによって効率的に学習し成長する。この一連のプロセスを経験できたことは大きな収穫でした。
これからの時代、子供だけでなく大人にとっても、「アクティブラーニング」が凄く大事になってくると思います。その出発点である「自分は何をやりたいか?」「何故やりたいか?」を考える事を、自分の子供にも習慣づけていきたいと思います。

まちこ

今回のプログラムを準備するという取り組み自体が、私自身の『主体的な学び』でした。
準備から当日までとても楽しい時間で、改めて、私は学びの仕組みづくりや仕掛けづくりを考えることが好きなのだなと実感しました。
一緒に取り組んでくれたNPO法人トイロのメンバーにも感謝です。ひとりでは達成できなかった、『プロジェクト』です。
お金については、私(親)自身が学ぶ機会を持たないままおとなになり、自分の子どもが興味を持ったときにどうやって教えたら良いのかわかりませんでした。
きっと他の保護者でも同じように感じている方がいらっしゃるのではないかと思い、プログラム化を進めています。
ご興味がありましたら気軽にお声がけいただければと思います。

まさと

今回は会場が小学校ということもあり、座学から入ったのですが、活動が先にあって座学が後にある方が良いということを改めて感じました。
一緒に駄菓子屋に行って買い物(活動)してから座学するとか、遠足の準備をするためにみんなで一緒にスーパーに行って(活動)から座学するという順番ですね。
大人でもそうなんですが、先に座学があると現実のイメージと結びつけにくいんですよね。
「あー、あのときのあのお菓子のことかー」とイメージができると、イメージとワークシートが一体になってつながるので、そういう工夫を組み込んだお金の学校にどんどんアップデートできればと思っています!

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