専門家に聴いた!「これからの学びってどうなるの?」ー[北杜2050・学びを語ろう 第2回] イベント参加レポート(前編)

“SDGs”旋風は、学びの場にも!次のキーワードは、「持続可能性」と「地域志向」

諏訪氏は、ご自身の著書「学校教育3.0」でも、現在の教育システムに関し、先に堀内氏も指摘したような「資質能力重視教育システム(学校教育2.0)」に変わってきている、と分析しています。

同様の分析は、1年前に文科省のタスクフォースが発表した「Society 5.0に向けた学校Ver.3.0」の中でも行われています。その中では、来たる超スマート社会に向けた「学校Ver.3.0」を想定し、2017年の教育指導要領改定が行われたと示されており、個人の能力や資質に応じた学びが重視され、能動的に学べる環境づくりがこれからのスタンダードとなることがわかります。

諏訪氏は、そのさらに先の学びの姿をこんな風に語ります:

「資質能力を重視した教育システム」は、
企業として、一部の優秀な人を育てたいという思いと、
各家庭で、子どもたちが学力をあげて、将来成功するといい、という思惑からできている教育システム。

しかし、そのままでは、社会は持続しない。
これからは地域社会志向となり、持続可能社会型の教育システムが必要なのではないか、と考えている。

自然界的にも社会的にも持続可能性が危ぶまれている中で、学校教育も変わらなければならない。

ー諏訪氏スピーチより

実際、最近ビジネスの場で何かと話題の“SDGs (Sustainable Development Goals)”ですが、学びの場においても例外ではない、と諏訪氏は話します。

確かに、SDGsを掲げたビジネス活動はもちろん、学びの場/プログラムも増えてきていますよね。

サステナビリティの本質は、目先の(自分だけの)利益だけに捉われず、しっかりと社会の未来と全体像を見据え、ありたい姿を描いた上で、私たちの行動を考え判断し続ける、ということではないでしょうか。(実際SDGsは、“2030年までに貧困問題を解消し、地球環境を保護し、全ての人が平和と繁栄を享受できるようになるため”とその目的が明記されていますね。参考:UNDP公式サイト

持続可能型社会の実現を目指すために、私たちが行動する際の判断軸の一つとして、SDGsは学びにおいても明快で利用しやすいツールなのかもしれません。

諏訪氏は現在、持続可能社会型の学びの形として、八ヶ岳の地に低学費・低生活費で学べるような新構想の大学をつくることを目指していらっしゃるとか!山梨の市民による市民のための学びがさらに活性化しそうで、今後のアップデートが楽しみです。

 

今回はここまでです!

 

後編は、実際の子どもたちの持つ驚くべき「力」をテーマに、森のようちえんピッコロ代表の中島さんや、サドベリースクールの生徒たち、そして中学生の松田さんによる「生」の声をお伝えします!

ちなみに・・・

私は不参加だったのですが、本イベント[北杜2050・学びを語ろう]の第1回にて、早稲田大学名誉教授でトイロの監査も務めていただいている細川英雄氏が、学校の意味や役割について言語学・教育学の立場からスピーチを行ってくださったそうです。

私はスライドだけ拝見させていただいたのですが、すごく大事な、本質的なことが書かれているなぁと感じましたので、こちらでご紹介させていただきます!

北杜2050って?

山梨県北杜市を中心に、八ヶ岳地域で暮らす市民が集まり、未来(2050年)から逆算し、自分たちで地域のあり方について考え、課題発見・解決に向けて活動する市民グループです。

今回の「教育・学び」以外にも、「地域の交通」や、「働き方とコミュニティ」などをテーマに、対話を通し、課題発見・解決を目指すワークショップを開催してきたそうで、「地域の交通」の会では実際に3つのプロジェクト案をまとめ、トヨタ・モビリティ基金に応募するなど、活発に活動されています。

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