専門家に聴いた!「これからの学びってどうなるの?」ー[北杜2050・学びを語ろう 第2回] イベント参加レポート(前編)

長野県池田町の場合:子どもを真ん中に、町まるごと学び合い

長野県池田町教育長の竹内さん。前日は北海道で仕事があったということで、はるばる駆けつけてくださったそうです!

今年から長野県池田町で教育長に就任した竹内延彦氏は、公立の幼稚園・保育園、小・中学校までの15年の教育過程において、「子どもを真ん中に据えて、子どもに寄り添った公の教育を作れるかにチャレンジ」すると話します。

竹内氏は、フリースクール運営参加経験や、過去数年の長野県庁での自然保育を支援・推進する立場から教育現場にたずさわる中で、子どもたちが持っている「力」を目の当たりにしてきたそうです。

幼児期の子どもたちは、自信をもって話せる、友達関係も自然に構築できる。

子どもはもともとそういう力を持っているのに、就学以降だんだん弱まっていくのはなぜだろうか?
そういった子どもたちが持っているエネルギーをできるだけ減らさないように、学校の環境づくりや授業の在り方を探っていく。

子どもを変えるのではなく、子どもにあわせて学校教育を考えていく必要があるのではないかと常々考えています。

ー竹内氏スピーチより

例えば、一人ひとりが最適なペースで学べるように、必要に応じて前学年の内容を「学び直し」ができるようにしたり、
先生から学ぶだけでなく、様々な年齢の子ども同士が「ナナメの関係」で学び合えるような環境づくりを目指し、
校長先生・園長先生と協力しながら新たな学びの町づくりを進めようとしているそうです。

また、その方法の一つとして、プロジェクト型学習の導入も考えているとのこと。

米・サンディエゴのハイスクールで行われている学びの姿を追ったMost likely to succed”というドキュメンタリー映像で、このプロジェクト型学習を実践する姿が描かれているそうで、今後の学びの姿について、とてもよくわかるそうです。(ググったところ、色々な地域で上映会が行われているようなので、ぜひ探してみてください!)

以前ご紹介した世田谷区の小学校の事例も含め、市区町村など公立の教育現場でも新しい学びへの取り組みが始まっている様子がわかります。

上海の場合:“アクティブ・ラーニング”を引き出す授業で世界No.1へ

学芸大学教授の諏訪氏。八ヶ岳の山中にツリーハウスを作って楽しんでいるとか!

このような地域発信の学びの改革は世界でも進行しており、諏訪哲郎氏(学習院大学教育学科教授・日本環境教育学会会長)によると、上海がここ20年程で新しい学びの形に取り組み、成果をあげているそうです。

上海はその経済的な成長を背景に、優秀な教職員を集めるなど、保護者も含めて教育環境の整備に力を入れてきたそうで、2001年より中国全土で取り組まれている「基礎教育課程改革」を上海は1990年代から先行して実施。
教科横断的な授業や、座学での学びに体験を通した学びを加えることで、子どもたちの理解が深まるような授業に取り組んできたそうです。
その結果、世界各国で実施されているPISAという習熟度調査で、2012年には断トツの一位の座に輝いたとか。

上海という一都市の取り組みから始まり、しだいに国全体の学びが変わり、中国全土にて好成績を納めるようになる日も近いかもしれませんね。

次ページ: 話題のSDGs、学びの場にも!未来の学びはどうなる?

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です